2007年1月3日 UP
「トイレの水がなかなか引かないんです。それにお風呂の排水も流したらゴボゴボ音がするんです。」排水詰まり修理のご依頼を頂きました。2ヶ所以上が同時に詰まる場合や、普段は音がしないのに水を流したら排水溝からゴボゴボ音がしだした場合、下水管が詰まっている可能性があります。
下水の詰まりの場合、排水マスを開けて詰まりの原因を調査します。でも、このお宅は排水マスが埋設されていました。流し台、お風呂、トイレなど排水設備がある所や家の曲がり角などに排水マスが設けられています。
地面を掘っていくと、排水マスのフタが出てきました。ここを開ければ詰まりの原因があるかもしれません。
これが排水詰まりの原因。
どうやら木の根がはいってきた様です。かなり以前から流れが悪かったと思われます。
詰まりの原因である根っこを除去して作業完了です。今後は1年に1度くらいは排水マスをあけて根っこが入ってきていないか点検しておいたほうが良いでしょう。
2006年12月31日 UP
「こないだ蛇口を替えてから洗面所の床がねえ、水浸しになるんですよ」洗面所の水漏れ修理依頼でお伺いしました。現場に到着してみるとピカピカの真新しい蛇口が付いています。最近、他社で蛇口を交換してからの漏水。どうやら洗面台の裏のほうから水が漏れているようです。
蛇口はピカピカですが、止水栓から上の給水管は古いままでした。左がお湯、右が水の管ですが両方とも水が漏れています。お湯の配管が雑ですね、画像の銅管はバンドなどで固定しないと蛇口から給水管が外れてしまう場合があります。
洗面台の下を覗き込んで見るとやはりお湯側の管が抜けかかっていました。危険な状態です。止水栓を取り付けている配管がグラグラしていると、よくこうした現象が見られます。
こちらは水側。水道管がグラグラしていないので管は抜けていませんが、どうやら湯水両方ともパッキンを替えていないようです。新しいシングルレバー水栓には袋ナットもパッキンもセットで付いているのに給水管はおろか袋ナットもパッキンも古いままです。これでは水が漏れるのが当然です。
はずした給水管。ツバが片方にしかないので水道管がグラグラしている場合はツバのないほうが抜けてしまいます。これが原因の水漏れ修理依頼はわりと多いです。今回ももう少し管が短ければ管が外れていたかもしれません。
今回の修理はフレキ管と呼ばれる管を使用しました。この管なら両端にツバがあるので抜けることはありません。でもグラグラしている水道管の固定もしっかりとすることが大切です。今年はこれで終わりです。広島県にお住まいの皆様、今年1年間のご愛顧を頂きまして誠にありがとうございました。新年も皆様のお役に立てるよう、より一層の努力を致しますのでよろしくお願い致します。
2006年12月16日 UP
「床のほうから水が漏れてくるけどどこから水が漏れてくるのか分からない。」水道管から漏水していれば、水道を使っていないの水道メーターが回りますが、水漏れの水量によっては水道メーターがほとんど回らない場合があります。画像はお湯の管。材質は銅でできています。この銅管が古くなると思わぬところから水漏れを起こしたりします。
漏水部分を発見するため銅管の周りの被覆樹脂をカッターで切除しました。漏水の原因発見。銅管の直線部分に針で開けたようなほんの小さな穴から水が噴出しています。これがピンホールと呼ばれる現象です。地中や建物の壁の中の配管の場合発見はなかなか困難です。
2006年12月15日 UP
「別な業者さんに蛇口を付けてもらったんだけど蛇口がグラグラするんですよ。」蛇口の取り付け直しのご依頼を頂きました。蛇口は一度取り付けると次に交換するまでの10~20年間位ははずすことはありません。いいかげんな取付をしてしまうと、いつもグラグラしたり蛇口本体が左右に動いたり不快な状態が毎日続きます。
蛇口の付け根の座金の部分が壁から浮いています。この座金が壁に締めるだけでもグラつきは解消される場合もありますが、硬くて閉まりません。
蛇口をはずしてみると座金が回らない原因が分かりました。原因はシールテープの巻き過ぎ。シールテープとは蛇口の取付部分のねじ山に巻く防水テープです。蛇口の取付が上手く行かず取外した後、取付に失敗したシールテープを除去せずにその上からまたシールテープを巻いた結果、ネジからはみ出したシールテープが座金が締まるのを邪魔していたようです。
取り付けをやり直し座金をしっかり締めるとグラつきが解消されました。「以前の蛇口はグラグラしてなかったのにね。」面倒くさいと簡単な手間を省いたりするとせっかく蛇口を交換したのにかえって不快な状態になってしまいます。こんな簡単な蛇口でも正しく取り付けることが大切です。
2006年12月13日 UP
下水管の詰まる原因に配管の逆勾配があります。排水管には汚物がスムーズに流れていくように滑り台のように勾配が付いています。だから画像のように排水管に水がたまっているのは排水管が故障している状態です。こういう状態でトイレから汚物を流した場合、管の途中で汚物が止まってしまいます。木の根などの異物の場合は異物を除去すればとりあえず排水は流れますが、逆勾配などの構造上の異常の場合は排水管の工事が必要となります。
2006年12月10日 UP
「流しの下から水が出てくるんだけど、どこから漏れているのか分からないので調べてほしい。」と、調査のご依頼を頂きました。現場は築30年以上の古い建物。流し台もそれなりに年代物らしく何度か補修されて使用されている様子でした。流し台でよく水漏れの起こる排水栓、排水管の接続部分は異常なし。しかし画像の中央部分とその下の隅が不自然に湿っている。どうやら流し台の上からの水漏れのようです。
流し台の上を見ると蛇口の周りが水浸し。水を出してみるとハンドルの付け根や吐水口のパイプの付け根からじわじわ水が出てきました。流しの下が濡れている原因はこの蛇口のパッキンの水漏れです。
流し台の蛇口が付いているステンレスの横板部分と側面の板の接合が剥がれて隙間ができていました。蛇口から漏れ出した水がここから床にどんどん流れていきます。水漏れを止めるには蛇口と流し台の両方の修理が必要です。
水漏れの1次的な原因である蛇口のパッキンを交換した後、2次的な原因である流し台を補修します。これで修理は完了です。「修理に何万円もかかるのかと思って心配で今までなかなか業者さんを呼べなかったんです。」そろそろ交換が必要な蛇口と流し台ですが、簡単な修理で直って喜んで頂けました。
2006年12月2日 UP
中区のとある公園。
「集会所のトイレが詰まって下水があふれ出しているので修理してほしい。」とご依頼を頂きました。到着後下水管の詰まり除去工具や高圧洗浄機を使用してなんとか汚水は流れていきましたが、水が引いていった後、下水の詰まりの原因が見えてきました。
詰まりの原因は木の根。排水管の中に木の根が進入しています。手である程度は除去しましたが、下水管のかなり奥まで根が侵入しているのか引っ張っても根っこが出てきません。どうやら地中の管のどこかから根が管内に侵入している様です。
地面を掘って見ると、排水管の継ぎ手の隙間から1本の太い根が管に進入しているのが分かりました。管を切断すると中には木の根がぎっしり入っていました。ここから根が進入していたため、根っこが管に引っかかり、排水マスの側から根を除去できませんでした。
排水管から出てきた木の根。原因となっていた1本の根を除去するとずるずると出てきました。集会所のトイレであまり使用していなかったらしいのですが、これではトイレが流れるわけがありません。木の根は排水管の漏水部分や隙間から水や養分を求めて進入してきます。
原因部分をしっかり修理して工事完了です。一般家庭でも今回と同じように何メートルもの根が進入するケースもあります。排水管の近くに植え込みをしているご家庭は注意が必要です。
2006年11月30日 UP
「水漏れの修理後、水道の元栓を開けても水が出ない。」とお電話を頂きました。お客様が自分でウォシュレットを取付後、トイレの止水栓付近から水が噴出したので大慌てで水を止めたご様子でした。
水が出ない原因はこちらのハンドルが閉まったままでした。水道の元栓などは普段触らない場所なのでどう操作していいか分からない方もたくさんいらっしゃいます。室内で突然水が噴出すとパニックを起こしてしまいますので水道の元栓は普段からチェックしておきましょう。
カテゴリー:14.故障の原因
2006年11月23日 UP
「下水が詰まってしまって排水マスが水でいっぱいになっているんですけど」とご依頼を頂きました。家の排水には下水の合流部分や曲りの部分に鉄や樹脂、又はコンクリートでできた丸いフタが付いている部分が排水マスです。その中でも家の一番最後についているマスを最終マスと呼びます。
「以前にも最終マスが詰まったことがあったんです」と言うお客様のご指摘どおり最終マスで汚物が流れずに堆積していました。
詰まりを除去した後、下水の詰まりの原因が見つかりました。上の穴がトイレの排水。左が台所、浴室などの排水、下の穴が下水本管につながる排水管ですが、トイレ側のコンクリート製の排水路が途中で壊れて穴が開いています。これでは正常に排水ができずここで汚物が詰まってしまいます。
排水管が本来の位置から下にずれています。これが詰まりの原因です。ここを修理しないと詰まりがすぐに再発してしまいます。
幸いにも排水管の勾配が取れそうな状況でしたので既存のコンクリートの薄くなった部分を一度除去し、排水溝を再生していきます。しっかりと補修することで下水の詰まりと排水管の沈下の再発を防止します。
排水管の沈下が見られたため、管内検査カメラを使用して排水管内に水溜りなどないか検査して無事作業終了です。
2006年11月21日 UP
ウォシュレットを交換するのは割りと簡単ですが、水源が井戸水や河川などのご家庭は注意が必要です。
止水栓の根元から床に向かって青い水漏れのようなシミが出来ています。金具の金属成分が溶け出した証拠です。給水管が折れやすくなっているので水圧がかかったまま触るのは大変危険です。
管が折れないように慎重に作業しましたが約2回転ほどで、簡単に管が折れてしまいました。こういう状態になると少し面倒です。水道管側のネジを除去してやらないと新しい止水栓を取り付けることが出来ません。また、取り出しには特殊工具が必要だったり、水道管の交換が必要になる場合もあります。
お父さんのDIYのために、自分で出来る折れた止水栓の取り出し方を紹介しておきましょう。画像は塩ビの水道管を斜めに切った物。この斜めの部分を折れた管に食い込ませて取り出します。
これを折れた管に押し付けて左に回します。塩ビ管の切断面と、折れた管の切断面が互いにきれいなうちが勝負です。これで取れない場合はプロに頼んだほうが良いでしょう。
左に回すこと2~3回転。折れ残っていた管が出てきましたが、回りながらパラパラと崩れていきます。金属がボロボロでよく今まで折れなかったものです。こうして水道管側のねじ山も痛めず、折れた管がキレイに取り出せました。
管から出てきた止水栓のねじ山だった部分の残骸。壊れずに出てくる場合もあります。水道水は金属の表面に保護皮膜を形成するのですが井戸水ではこの保護皮膜が形成されにくいので金属成分が水に溶け出してしまいます。
止水栓についている新品の管。折ろうとしても折れるものではありません。でも、ねじ山の部分の肉厚が薄いので井戸水などで使用すると折れやすいのです。(肉厚が厚いタイプもあります)
新しい止水栓を取り付けました。ここまでくれば後の作業は簡単です。